ノリノリ狂言生活

◎  「狂言LABO~アフター花子~」実験結果報告書 

大藏教義 狂言LABO 花子 狂言 
開催日/2016年5月29日(火)

場 所/3331 Arts Chiyoda

参加者/23名

実験内容/DVD鑑賞をして演目を振り返るという新企画は、どう化学反応を起こすのか!



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進行①:「装束編」をダイジェストで送る

狂言LABO 大藏教義 狂言LABO 大藏教義


初めて狂言LABOに参加する方が多かったので、「鑑賞の仕方編」「装束編」をダイジェスト版でお見せしました。一般の方がイメージされる「伝統芸能・古典 = 難しい・分からない・眠い」という意見を聞き、この狂言LABOを思いついた経緯や、これまでの活動をプロジェクターを使って紹介。うんうん。と頷いて共感してくださる方もいました(^^)

次いで、「装束編」から太郎冠者の装束を紹介しつつ、宮本さんをモデルに着付け方をレクチャーしました。宮本さんは「胴着」とよばれる、装束の下に着る格好で登場。この「胴着」姿は私達は「裸」と言い、下着姿のようなものです。宮本さんの「恥ずかしいですね(^_^;)」という感想に笑い声も。

着付けは本来2人で行いますが、今日は私一人で付けました。装束の柄や特徴、帯一本で付けること、着付けるときのマナーや教えなどをお話ししました。みなさん興味深々といった感じでよく聞いて下さいました。



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進行②「鑑賞の仕方編」をダイジェストで送る

狂言LABO 大藏教義 

装束が付け終わって拍手☆彡続いて、「鑑賞の仕方編」へと移ります。「鑑賞の仕方編」では狂言『盆山』を見て頂きますが、その前に簡単な「演出方法」や「鑑賞三原則」をお伝えしました。


「演出方法」

・名乗り・・・自己紹介をする

・道行・・・舞台をあるいて場面転換をする

・正座している人は居ない

・擬音や照明をセリフと型で表現する


「狂言鑑賞三原則」

・楽しかったら笑う

・分からない言葉は無視する

・想像して楽しむ


お客さんの中にはメモをされるかたもいらっしゃいましたよ!
さて『盆山』。これはストップモーションでお送りしました。宮本さんが喋ってるときに「止めて」解説をし、また喋ってるときに「止めて」解説を・・・。の繰り返し。どんな場面か、どんな事を喋ったのか、どんな事を表現するのか、など詳しく説明しました。これには納得!という様子で皆さん聞いていました(*^_^*)


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進行③「花子」をDVDで振り返る

狂言LABO 大藏教義 狂言LABO 大藏教義

今回のメインです。正直、お客さんに楽しんで貰えるのだろうか??という不安もありました。趣旨としては、自分が演じてどうだったか。どの箇所がどういう気持ちだったのかという話し。狂言の話ではなくて、ほぼ自分の事を話すようなもんなので、ちょっと恥ずかしいというか、うまく伝わるのだろうかという不安も。


話した内容は

・稽古での取り組み

・橋懸りを歩いて登場するシーンでは、お客さんの目を引くように注意したこと。

・「名乗り」の出だしの音を気を付けたこと。これで自分のコンディションと曲の雰囲気が決まり、最後までの工程を構築できるという事。

・「名乗り」の部分で、何回お客さんを楽しませることができるか。「笑い」を誘えるか。

・「迷惑致す」で、笑えるように調子を運び「迷惑」をはっきりと言ったこと。

・相手の妻役を善竹十郎先生にお願いした理由。→コミュニケーションが楽しい。

・嫌がる箇所、迷惑な個所、喜ぶ箇所、悩む箇所、怒る箇所、沈む箇所など、感情の起伏を気を付けた

・全体を3シーンに分け、メリハリをつけたこと

・中入りの猛ダッシュ摺り足のはなし

・後シテの出の謡を気を付けたこと

・「な」という言い方が、ライブで生まれた言い方。ライブならではの面白さ。

・花子が手を取ってくれた回想シーンで、花子の手が見えたこと

・古典の面白さは物語に余白があるので、その余白をどう埋めたかという説明

などなど。お話ししました。上記は、別タイトルで「花子ふりかえり」として詳しく投稿しますのでお楽しみに(#^^#)


ビデオを再生しながら説明したり、早送り・巻き戻ししながら話していましたが、操作とか間の持たせ方とか結構難しいですね。よくテレビや大学の授業で解説しながらDVD鑑賞ってやってるイメージあるんですが、実際やってみると難しいですね。どこで止めて、何を説明してと、ちゃんと計算して台本作ってやらないとダメですね。手法を勉強しないと!!!!


それでも皆さん、大変喜んで下さいました。2日前に上演された事を演者から直接感想など聞けるのは良い体験!といった感想や、裏側の話しが聞けて楽しかったという感想もありました。もちろん、「花子」をご覧になったことのない方もいらっしゃいましたが、楽しんで下さったようです(≧▽≦)


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実験結果

より深く演目を理解し楽しんでもらうには、こういった企画も必要であると感じました。またみなさんの「知らない事を知る」「裏側を知る」という好奇心を満たす事が出来たと思っています。


ただ大曲に限ると思います。大曲だから興味を持たれるし、こちらも説明しやすいですね。能のシテ方などは出来る事はたくさんあると思います!絶対面白いですよ!シテと地頭とワキ方のアフタートーク。ぜったい面白い\(^o^)/


また結構マニアックだったりします。そのあたり、内容の前後のバランスを考えながら進めないと、それこそ「眠く」なっちゃうかも(*´Д`) ライブと鑑賞はまた雰囲気違いますからね(-_-;)ムズカシ


こうした企画から、「ビフォア花子」もあって良かったのでは。というご意見も頂きました!なるほど!!これはやりがいがありそうですね!!



と、新しい試みでしたが新しい発見がありました!

これぞ狂言LABOではないでしょうか。

様々な企画を試みて、皆さんと私達に化学反応を!!!



次回をお楽しみに~(≧▽≦)

↓↓↓NHK首都圏ネットワークの取材風景。とても綺麗にまとめて下さいましたヽ(^o^)丿


狂言LABO 大藏教義


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