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ノリノリ狂言生活

◎  名作秀作ほど難しいものはない 




昨日はこちらでした。
日々是感謝✨
狂言『附子(ぶす)』
シテ/大藏教義、アド/大藏吉次郎、アド/大藏基誠

名だたる諸先輩方が舞囃子を舞われている中で自分がシテをするというのは、ものすごく緊張しました。しかも、やり慣れている『附子』ですが、実は本舞台で演じるのは少ない機会です。
お客さんも学生と違うから、いろんな意味であれ?ってなるよね。ペース掴むのに一苦労(笑)

名作秀作ほど難しいものはないですね。大変勉強になりました😊

◎  文化庁助成事業の報告③ 

何年も続くこの事業ですが、実は来年度で終わりではないか?などという声も上がっています。そう「オリンピックまで」です。


この事業の素晴らしさは、子どもたちが文化を学べる事だけではありません。現場の先生方も専門的な技術を持っているわけではありませんし、先生方も「本物」を子どもたちに体験させたいのです。そして私たちも、文化に触れて欲しいのです。そこにはコストがかかってきます。


私が訪問した学校は、都心からかなり離れた場所で、小学校全校生徒は30人。文化や芸術を触れさせたくても交通手段がない。そういった学校で、この事業を取り組ませてもらった時は、とても意義のある活動をさせてもらえたと思いました。
文化は人間が生きていく中で必要なことです。学校や日常では教えられない心の教養の部分を担っているのが文化だと思っています。つまり人間形成です。


文化は日本の文化だけでなく西洋の文化も含めて、とても必要なのです。子どもたちはどれを選択しても構わないです。日本の物が苦手なら西洋のものでも良いです。ただ、人生の傍に常に文化があってほしいと願っています。
まだまだ、沢山の子供たちが待っていると思います。豊かな人材を育て、豊かな社会を作るためにも、ぜひこの事業は今後も続けて欲しいと願っています。


最後に、提出団体の皆さま、ご協力頂きました実施校の先生方、常に私たちをサポートしてくださる強力な味方の地域コーディネーターの皆様に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。

◎  文化庁助成事業の報告②  

巡回公演では、もっぱら狂言『柿山伏』を上演します。小学6年生の教科書にも載っていますからね(笑)大人気というか、生の教材です(笑)

能は、申請する法人会社によって異なりますが、『小鍛冶』『羽衣』『船弁慶』でした。能も狂言も身近に感じてもらうことが出来ました。




講師派遣事業では、狂言のみです。ワークショップ形式で体験を通して理解を深めてもらいます。と言っても、やっぱり狂言を見せないと狂言が何だか分からないので上演します。こちらも『柿山伏』です(笑)もう年間で何回演じたことか(笑)

ワークショップは、色々と会話をとって進めていくので、授ける子どもたちも一方的でなく常に参加できます。説明を聞く、狂言を見る、クイズをする、体験するという流れで、メリハリをつけて飽きさせません。自然と子供たちも、狂言にも関心を持ってくれますし僕たちにも興味を持ってくれます。




そんな中で、とても嬉しい事が2つありました。
前にも書きました「キセキの狂言体験」です。その記事はこちらから是非ご一読下さい。
http://ohnori.blog52.fc2.com/blog-entry-1288.html?sp


もう一つは、子供たちから動画が送られてきた事です。もちろん送られたのは担任の先生ですが、子どもたちがワークショップを受けた後に、実際に演じている姿を撮って送って来てくださったのです。
そこには、とても一生懸命に演技する生徒。ワークショップで教えた通りの「構え=立ち方」、声の出し方、イントネーション。僕たちが教えた事が、こんなにも彼らの心の中に残ってくれたんだと嬉しくなりました。さらに、演じる2人を見守る他の生徒たち。演技が終わると一斉に「イェーイ!!」と大盛り上がりでした!





これらの2つの出来事は、長年こだわりながらワークショップに取り組んでいる私たちを勇気付け、肯定してくれる物でもありました。最高に嬉しかったです。

◎  文化庁助成事業の報告 その① 


平成30年度の文化庁主催 文化芸術による子供の育成事業が終わりましたので、報告させて頂きます。
今年も多くの学校に訪問し、伝統文化に触れてもらうことができました。
関係者の皆さまには心より御礼申し上げます。


毎年取り組ませて頂いている事業ですが、何度も言いますが、僕が直接助成制度を利用しているわけではなく、多くの団体の皆様が、分厚い資料を作成し、学校と講師と日程を合わせ、終演後は振り返りを行い、子供たちの様子を先生方に聞き、報告書を作って文化庁に提出。という作業を行なってくださっています。きっと相当手間のかかる作業だと思います。本当に頭が上がりません…。
それでも、多くの子供たちに「本物」を届けたい!という企画提出団体と地域コーディネーターの愛と行動力で、実施されています❗️


この事業には2種類あります。巡回公演事業と講師派遣事業です。
前者は公演を主体として、観世流の諸先生方と一緒に回わり、能と狂言を鑑賞してもらいます。後者は、地域のコーディネーターの方が取り仕切ってくださり、ワークショップ形式で体験してもらうプログラムです。
今年度は以下の日程で訪問致しました。


●お世話になった団体と日程と学校名
■は講師派遣事業(ワークショップ)
★は巡回公演(公演)
(敬称略)

■こども劇場千葉県センター
10月10日(水) 【千葉】佐倉市立下志津小学校
11月02日(金) 【千葉】四街道市立みそら小学校
11月27日(火) 【千葉】いすみ市立長者小学校
11月30日(金) 【千葉】大多喜町立西小学校
12月14日(金) 【千葉】成田市立神宮寺小学校
2019年
1月11日(金) 【千葉】君津市立三島小&秋元小(合同)
1月29日(火) 【千葉】市原市立鶴舞小学校

■こども劇場おや子劇場埼玉センター
9月18日(月) 【埼玉】嵐山町志賀小学校
10月12日(金) 【埼玉】志木市志木第四小学校
10月23日(火) 【埼玉】春日部市南桜井小
11月 9日(金) 【埼玉】所沢市若松小学校
10月25日(木) 【埼玉】春日部市中野小学校
2019年
1月16日(水) 【埼玉】和光市広沢小学校 5年62名

■こども劇場東京都協議会
9月 4日(火) 【東京】羽村市立小作台小学校
11月12日(月) 【東京】私立富士見丘中学校
11月13日(火) 【東京】羽村市立羽村西小学校
12月11日(火) 【東京】練馬区立北町小学校
12月21日(金) 【東京】多摩市立南鶴牧小学校
2019年
1月31日(木) 【東京】多摩市立多摩第一小学校

★鎌倉能舞台
6月26日(火)  【宮崎】延岡市土々呂中学校
6月27日(水)  【鹿児島】薩摩川内市入来小学校
6月28日(木)  【鹿児島】西伊敷小学校
6月29日(金)  【鹿児島】徳之島亀津中学校
11月5日(月)  【鹿児島】南九州市川辺中学校
11月6日(火)  【鹿児島】鹿屋市大蛤良小学校
11月8日(木)  【沖縄】那覇市小禄小学校

★皐風会
10月2日(火)  【富山】富山市西部中学校
10月3日(水)  【富山】氷見市十三中学校
10月4日(木)  【富山】富山市楡原中学校
10月5日(金)  【富山】滑川市北加積小学校
11月19日(月)  【石川】小松市中海小学校
11月20日(火)  【福井】勝山市成器南小学校
11月21日(水)  【福井】大野市上庄小学校
11月22日(木)  【福井】小浜市中名田小学校

★九皐会
9月10日(月)  【熊本】南関町南関第一小学校
9月11日(火)  【熊本】山鹿市菊鹿小学校
9月12日(水)  【熊本】玉名市横島小学校
9月13日(木)  【熊本】菊陽町菊陽西小学校


つづく…










◎  翁~末広がり~野守と…  

先日は、金春会にて、翁三番三の後見→末広かりの後見→野守のアイと、なが~い1日でした。能会で3/4も舞台の上で過ごすのは珍しいかも(笑)案外1日の舞台の流れとか、エネルギーの流れみたいなものを客観的に感じる事が出来て貴重だったかも。もっとこうしたらというのが見えてgood👍
みんなが安心して舞台に出られるように送り出せて良かったです。送りバント、犠牲フライな感じでしょうか😊
いい仕事しました😁

◎  キセキの狂言体験 


先日、S市の小学校から大きな封書が届いた。送り主はその学校の校長先生からだった。きっと学校で行なった狂言ワークショップの感想文だろうと僕は思った。

封書には校長先生から直筆のお手紙3枚が入っていたので、ゆっくりと読んで僕はとても嬉しくなった。感動した。いままでワークショップを続けてきた答えがここにあったからだ。


校長先生の手紙には、狂言ワークショップの感謝が書かれてある他に、ワークショップ実施後にクラスで「柿山伏コンテスト」を行い大いに盛り上がった様子が書かれていた。全員がセリフをきっちり覚え、扇を使って演技をし、大人しい子が思いがけず頑張って声を上げるほど大熱演だったそうだ。その様子をA4用紙に写真を貼り付けて送って下さった。確かに子ども達は葛桶に見立てた台に乗りながら演じ、少し恥ずかしそうに、でも口を大きく開けて笑顔でセリフを言っているのがよくわかる。時間が過ぎても、あの体験が子ども達に根付いているのがとても嬉しい。


そしてもう1つは、参加してくれた6年生の女の子が、卒業記念文集に「キセキの狂言体験」という題名で原稿を書いてくれたというのだ。多くの子が陸上大会や修学旅行を取り上げる中で、私達の事を書いてくれたのはとてもとても感慨深い。
校長先生は彼女に許可を得て、その原稿をコピーして送ってくださった。


彼女の原稿には、貴重な体験をする事ができた喜びと、心に残った事が3つ書いてあった。1つめはレクチャーで、教科書では分からなかった事が知れたこと。2つめは体験で、滅多にできる事ではない狂言の体験が出来たこと。「キセキといっていいほどめずらしい狂言体験」と書いてあった。3つめは、感情表現の動きを教えてもらえた事。腹から声をあげること。

最後に彼女は、狂言は「伝統と努力」でできている事を実感し、この事を自分も同じように将来の夢に活かしたいと結んでいた。


僕はいつも「何か」を伝えたい、「何か」を感じて欲しいという気持ちでワークショップに臨んでいる。「何か」とは何でもよいのだ。子ども達の生きるヒントになればいい。今ではない将来の「いつか」で構わない。なにかの折に思い出してくれればいい。狂言のワークショップを本格的に取り組んで6年ほど経つが、こういう形で残してくれたことはとても嬉しく、今まで取り組んできた事が実ったようで大変嬉しかった。


今後もさらに進化したワークショップを展開できるように努めていきたいと思うとともに、より多くの子ども達のために、「文化」という自分が自分らしくいられる場を提供していきたいと、強く思った。

◎  中野島小学校で狂言ワークショップ。 




今日は、娘も通っている地元の中野島小学校で狂言ワークショップをさせて頂きました。今年で3回目。地元だけに、今年は知っている子はいるかな~?と探すのも楽しみの1つ(笑)

今年も元気な子ども達でした😊
6年生のみ対象にしているのは理由があります。この時期になるとクラスの半分くらいは思春期を迎え、人前で自分の感情を表に出にくくなってきます。それが、5年生、4年生も一緒だと余計に引っ込んでしまいます。
また、「公演」形式だと全校生徒対象でできますが、体験メインのワークショップともなれば、ひとりひとりにしっかりと狂言や私たちからのメッセージを伝える事が重要だと思っています。
そう言った意味でも、一学年のみ。さらにでて少人数での実施としています。

ちなみにワークショップの理想人数は講師1人につきMAX20人。多ければ講師の数を増やしたり、生徒の人数が多ければ午前午後と2つに分けて行います。過去には1日の内に90分のワークショップを3回やったことも👍



体験ワークショップは、結構こだわってやっています。それだけ濃密で楽しい時間を過ごして欲しいのです。

今日は、装束を着てみたいという子が多く、またセリフの言い方などの練習も大きな声で積極的に取り組んでくれました。いろんな学校を訪問していると、子ども達の性格は地域の色が強く影響してくると思います。

この街は、町内会の催しや神社のお祭り以外にも沢山のイベントがあり、子ども達も沢山参加しています。クラブ活動も盛んに行われているので、自然と子ども達も素直に活発になってくるんだと思います。

そういえば、初めての質問がありました。「狂言をやっていて人生を変えたことは何ですか?」というのと「狂言の魅力はどんなところですか?」という質問。なかなか上手くは答えられなかったな💦

今日感じた自分の「気持ち」を大切にして欲しいと願うばかりです✨素敵な人生歩んでください☺️




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